ちょっと今回は攻撃的な内容なのですがとある研究を紹介したいと思います。
みなさんの周りにブスなのに自分のことをカワイイと勘違いしている人がいないでしょうか?
そしてそんな人を見てあなたは「なぜ自分のことをカワイイと思えるの?」と不思議に思うかもしれません。
しかしこれにはちゃんとした理由があります。先に答えを言ってしまうとブスな人ほど自分のことを高く評価しがちだからなのです。
自己評価と他者評価のギャップを調べる実験
インスブルック大学の研究者が191人(女性130・男性61名)を対象に自分の性格や外見的な魅力を評価するアンケートを行いました。
それに回答してもらっている間にこっそりと2人の男性がその人の外見的な魅力を評価していました。
これにより自己評価と他者評価の差を確認しようということです。
そしてこの調査から分かったことは魅力の低い人(ブス)ほど自己評価と他者評価に差があったということです。他人からの評価よりも自分の評価のほうが高かったのです。
美人は自己評価が低い
この実験からはもう一つ分かったことがあります。それは魅力の高い人(美人)ほど自己評価が低いということです。
他者評価で上位4分の1に入る人のみが自分自身に対する謙虚な評価を持っていたのです。
本当にカワイイ人に「カワイイね」と言っても「ぜんぜん、そんなことないよ」というのは嫌味でも謙遜でもなく本音である可能性が高いということです。
残りの4分の3の人たちは自己評価のほうが高かったのですが、特にその差が大きかったのは下位4分の1の人たちでした。
つまりブスほど自己評価が高いため自分のことをカワイイと勘違いしやすいということです。
なぜブスほど自己評価が高いのか?
なぜこのようなことが起こるかというと心を守るメカニズムが働くからかもしれません。
人間には意識していなくても精神的な安定を図るためのメカニズムがあります。心理学では「防衛機制」といいます。
本当にブスな人が事実を受け入れてしまったら心に大きなダメージを負います。
それを防ぐために防衛機制が働き他者からのネガティブな評価を無視したり、自分の悪い部分に注目しないということを無意識に行っているのかもしれないのです。
参考文献:Unattractive people are unaware of their (un)attractiveness.