心理学基礎用語:集団療法編一覧
エンカウンター・グループ
■エンカウンター・グループ
<encounter group>
アメリカの心理臨床家C.ロジャースによって始められた集中的グループ体験の一つ。
エンカウンターとは、「出会い」の意。10名前後の参加者とファシリテーターと呼ばれる促進者1~2名からなるグループで、日常から離れた場所に数日間合宿する。
合宿所では、1回につき数時間のセッションを何回か行う。セッションは、たいてい畳の部屋で車座になって行われることが多い。
それを通して、個人の自己成長・自己開発の促進や、対人関係の改善などを図ることが目的である。
1960年代のアメリカは産業社会への転換期で、人間性の疎外が問題になった時期に、人間が人間らしく生きるということを目指した。
エンカウンター・グループをはじめ、Tグループ、感受性訓練、ゲシュタルト・グループなどの集中的グループ体験が盛んに行われたという歴史的背景がある。
グループ・カウンセリング
■グループ・カウンセリング
<group counseling>
同じような問題・悩みをもつ人達が集まり、お互いを理解し、意見交換をしていく中で、問題解決の支援をしていこうというもの。
グループ・カウンセリングは1対1の個人カウンセリングとは違った、グループ独自の機能と特性を活かしたアプローチであり、平均7~8人の小グループにセラピストが1~2という構成で90分ほど話し合う。
似たような悩みを持った人たちなので、悩みを共有することができ、鏡のように他人の中に自分を見たり、自分との違いを認識した
りすることで人間関係の理解、治療などが行われる。
カウンセリングに対する先入観をなくし、利用しやすくするためにもグループ・カウンセリングは役立つ。
サイコドラマ
■サイコドラマ
<psychodrama>
精神科医モレノによって始められた、ドラマ形式を用いたグループ療法。
普通の演劇とは異なり、元から舞台に演じる役者がいるのではなく、参加する人々が自分自身の問題を解決するために自分で演じる。
このドラマには脚本がなく、即興的にその場で自分が抱えている悩みをほかの参加者を前に演じる。
それによって、自分自身気づかなかった「自分の心の問題は一体何なんなのか」ということを、演劇で行うことにより、実生活でのストレスを軽減する。
また、自発性や創造性の促進、抱えていた心的葛藤の整理、気づかなかった自他の姿を見ることの手助けとなる。
トレーニング・グループ(Tグループ)
■トレーニング・グループ(Tグループ)
<tranining group>
組織内の技術の向上や、個人の成長を目的としたグループ体験的手法。
主に郊外で行われ、1グループ10人前後で、それにトレーナーと呼ばれるグループ・リーダーが1、2人加わる。さらにそれにオブザーバーが1、2人加わることもある。
グループ・メンバーは円く並べられた椅子に座り「今、ここで」のグループの動きに集中するように求められる。
その中で起こる情緒的体験から、自他の存在を認め、人間関係のあり方や主体的な生き方を考えさせられるようになる。
1964年にレヴィンらが行った人間関係ワークショップから偶然生まれたのが始まりとされる。
ピア・カウンセリング
■ピア・カウンセリング
<peer counseling>
ピアは仲間という意味。
ピア・カウンセリングとは同じ様な悩みや問題を持った人同士で行う相談のこと。
例えば障害のある人達はいつも介助者がいるためになかなか本音を話せない場合、ピア・カウンセリングで心から話して、気持ちをリフレッシさせる。
自然に備わっている友好的な気持ちをよりどころにしているため、学校ではいじめの問題で効果が期待できる
