心理学基礎用語:心理療法編一覧

オペラント行動

■オペラント行動
<operant behavior>
 
米国の心理学者B.F.スキナー博士によって提唱された。
 
スキナーは、レバーを押すとエサがもらえる装置を設置した箱の中にネズミを入れ、実験を行った。
 
ネズミは始め、レバーの存在に気が付かないが、次第にレバーを押せばエサがもらえることを学習し、自発的にレバーを押し行動を繰り返すようになる。
 
このように、オペラント行動とは、特定の誘発刺激がない自発的反応のことをいう。
 
人間でも同様に、人に挨拶をするという行動は、その挨拶をしたことにより相手から挨拶が返され、それが何度も繰り返されることによってその人の挨拶は習慣化される。
 
このオペラント行動を利用したのが応用行動分析学であり、問題行動の矯正などに利用されている。
 

行動療法

■行動療法
<behavior therapy>
 
アメリカでは既に60年代から、自閉症児やアルコール依存症、肥満症の治療など幅広い分野に応用されている。
 
考え方の基本に学習理論があり、不適応行動は誤った学習をしてしまった結果と考え、その誤った行動を消去すること、あるいは新しい行動を学習することによって治療を行う方法。
 
たとえば、アルコール依存症患者への行動療法の場合、自分がアルコール依存症であり、断酒が必要であることを認識することからはじめる。
 
飲酒行動という不適応行動を習得してしまったと考え、その不適応行動をさせているのは何かを、患者自身が認識して分析、検討し、飲酒を必要としないという行動を新たに学習し、修正していく。
 
参照:行動療法

芸術療法

■芸術療法
<art therapy>
 
人間は心の中にあるものを、表現したいという欲求を持っているとされている。
 
芸術療法はそのような欲求に関係していて、創造する過程やできあがった作品を鑑賞することが自己治癒につながるというもの。
 
また、歌を歌ったりダンスをしたりすることで発散される効果もある。
 
つまり絵画やダンスなどの芸術を用いて、言葉にできない、心の奥深い部分を表現し、一方で、作品はクライアントの無意識が映し出される。
 
箱庭療法、音楽療法、詩歌療法なども含まれる。
 
参考: 遊戯療法の一つ:箱庭療法
 

交流分析

■交流分析
<transactional analysis>
 
フロイトの精神分析を基盤として、精神科医バーンによって創始された心理療法。
 
人はだれもP:parent、A:adult、C:child の3つの心の領域(自我状態)を持っているとする。
 
P,C,Aのバランスは人それぞれであり、そこに個性があるが、一方で極端に偏っていたり柔軟性がないと、対人関係でトラブルが生じたりする。
 
Pとは親心のことでいわゆる父親的な心(CP)と、母親的な心(NP)とがある。
 
Aとは情報を収集し現実の状況を的確に判断し冷静に判断する心、いわゆる大人の心である。
 
Cとは子どもの心で、自由な子ども心(FC)と従順な子ども心(AC)とがある。
 

催眠

■催眠
<hypnosis>
 
催眠誘導と呼ばれる人為的な暗示操作によって引き起こされる、覚醒時とは異なる意識状態のこと。
 
催眠時は暗示にかかりやすくなっており、この状態を利用して治療効果を期待したものが催眠療法である。
 
催眠状態には深さの程度があると考えられていて暗示によって深化させていく。
 
一般的に催眠療法は、リラクゼーションと暗示による症状の除去を狙いとしているが、面接治療の途中段階で用いられることもあり、適用対象は幅広い。
 
催眠療法はカウンセリング?

精神分析

■精神分析
<psychoanalsis>
 
フロイトによって始められた学問体系。
 
人間の精神生活や行動の理解のカギを、無意識における欲求の原動力となる精神的エネルギー(リビドー)にあると考える。
 
彼は神経症の治療に「自由連想法」と呼ばれる方法を用いて人間の深層心理を探り、臨床経験を通してその理論を発展させた。
 
寝椅子に患者を横たえ、頭に浮かぶことを話させる方法を用いる。
 
参考: フロイトの精神分析療法

箱庭療法

■箱庭療法
<sand play therapy>
 
クライアントが砂の入った木箱に、さまざまなミニチュアを置いていく、また砂で山を作るなど、言葉では尽くせないような象徴的な表現をする心理療法。
 
参考: 箱庭療法

森田療法

■森田療法
<Morita therapy>
 
1920年、慈恵医大の森田正馬教授が始めた人間の治癒力を尊重する心理療法で、世界各国で実践されている。
 
神経疾患者に特有の、感情のとらわれの悪循環から脱して、あるがままに受け入れ、やるべきことを目的本意、行動本意に実行させる、ということを目標とする。
 
第1期のひたすら床に伏す状態から、第2期軽作業、第3期重作業、そして第4期生活訓練期という経過で、感情のとらわれを克服していく経験をする。
 
入院の正式日数は40日間とされるが、60~90日間が多い。
 

エゴグラム

■エゴグラム
<egogram>
 
エリック・バーンの交流分析理論を基にアメリカの心理学者J.M.デュッセイが開発した自己分析図(性格分析法)。
 
自分の性格傾向をよく知ることで、その特性を活かしたり、対人関係でのトラブルのパターンを明らかにしたりして、よりよい社会生活を送ることを目的にして使用されます。
 
交流分析では、人はみな内部に「親(Perent=P)」「大人(Adult=A)」「子ども(Child=C)」の3つの自我状態があるとします。
 
3つはバランスを保っていることが望ましいとされていますが、人によってはそのいずれかが強く反応します。
 
エゴグラムではこれらを数量化してグラフに示し、視覚的につかめるようにします。
 
試してみたい方はこちらから ⇒ エゴグラムによる性格診断
 

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