心理学基礎用語:カウンセリング編一覧

インテーク面接

■インテーク面接
<intake interview>
 
クライアント(相談者)に対して最初に行われる面接のこと。
受理面接、初回面接ともいう。
 
インテーク面接の目的は、クライアントにカウンセリングの趣旨を明確にし、抱える問題の内容を把握してこのクライアントにカウンセリングが可能か否かを判断する
 
可能であれば治療の方針を決めたり、問題解決の手がかりを掴んだりすること。
 
氏名・生年月日・学業成績・現病歴・家族構成などの事務的な情報やその後のカウンセリングに必要と思われる事項についての情報収集を行う。
 

転移

■転移
<transference>
 
カウンセリングや心理療法をしていく中で、クライアントが無意識にカウンセラー・治療者に対して、親など過去に出会った人物に対して抱いたものと同様の感情や態度を示すときがある。
 
これを転移といい、陽性と陰性に分かれる。陽性転移の場合は信頼、感謝、尊敬、情愛などで、陰性転移の場合は敵意、不信、恨み、攻撃性などの感情である。
 
治療者は、これらの感情を分析することでクライアントの心の中核に迫っていき、治療に活かすことができる。
 
クライアントが自分の依存や不安に気づき、こうした転移を乗り越えたとき、治療者との信頼が深まりカウンセリングもスムーズに進む。
 
クライアントの転移感情は複雑で、甘えと恨みが裏表になっていたり、恋愛感情のあとに攻撃性を示したりなど、両方が現れ、陽性でも陰性でも、そうした感情が強く表れると、反対に治療者が巻き込まれてしまうことがある。
 
治療過程で、反対に治療者の側がクライアントに特殊な感情(恋愛感情など)を持つようになることを逆転移という。
 

共感的理解

■共感的理解
<empathic understanding>
 
感情移入的理解と訳されることもある。
 
ロジャーズによれば共感的理解は、あたかもその人のようにという状態を失わず(来談者の感情に巻き込まれることなく)、来談者の私的世界を自分自身も感じる状態をいう。
 
共感的理解は、カウンセリング、心理療法における基本的態度の一つといえる。
 
参考: ロジャーズの理論:来談者中心療法

コンフリクト:葛藤

■コンフリクト:葛藤
<conflict>
 
意見、態度、要求、信念、価値など、個人の行動を決定すべき要因間(2つ以上)での矛盾のこと。
 
どれを選択したら良いか分からなくなる状態のこと。
レヴィン.K.は、
 
①接近-接近型(例:心はふたつ、身はひとつ)
②回避-回避型(例:前門の虎、後門の狼)
③接近-回避型(例:フグは食いたし命は惜しし)

 
の3つの型に分類した。
 

自己開示

■自己開示
<self-disclosure>
 
自分の情報(感情、経験、人生観など)を他者に言葉で伝えることを指す。
 
自分のことを適切伝えられると、相手もそれに応えて思っていることを語りはじめ、そういう人現関係が深まっていくと、日常生活が生き生きしてくる。
 
自己開示には感情をはき出すことで浄化したり、話すうちに自分の態度や意見が明確にまとまったり、自分の能力や意見の妥当性を評価できたりなどの機能がある。
 

投影

■投影
<projection>
 
人はさまざまな欲求を持つが、それらが全て満たされるとは限らない。
 
欲求が満たされなくて心理的に苦痛な状態をうまく調整する心の動きを防衛機制という。
 
防衛機制には多くの種類があるが、投影はその一つで、受け入れがたい感情や衝動、観念を自分から排除して他の人がそれらを抱いていると見なすことを言う。
 
疑心暗鬼という場合のように、正常な心理過程でも見られるが、より病理の重い場合に現実吟味能力の低下を伴ってしばしば生じる。
 
妄想的な患者は、自分自身の憎しみを抑圧してそれを相手に投影するために、その相手が自分のことを傷つけるように感じると考えられる。
 

心理テスト

■心理テスト
<psychological test>
 
臨床場面において、クライアントの個別性を明らかにしたり今後の治療構造を決定したりするために行われる。
 
大きく分けて、知的・発達水準を調べる知能検査・発達検査、意識レベルを調べる投影 の三つが挙げられる。
 
たとえば、投影法のひとつであるロールシャッハ・テストは、10枚の左右対称のインク・プロットで構成されている。
 
インクのシミが何に見えるか答えてもらい、その反応を記号化して整理する。
 
そのデータに基づいて、被験者の知的レベル、情緒面、対人関係でのあり方などの各側面について解釈を行い、人物像を把握する。
 
単一の心理検査のみで人物像を把握するのは希で、多くの場合、いくつかを組み合わせて用いる。
 
これを、テスト・バッテリーという。

コンサルテーション

■コンサルテーション
<consultation>
 
問題を抱えるクライアントと関係の深い人物に、カウンセラーの立場から提案・助言などを行うこと。
 
例えば、学校現場であれば、問題とされる生徒の担任教師や家族が関係の深い人物となる。
 
コンサルテーションを行う際、解決法を伝えるのではなく、関係の深い人物(たち)が自らの力でクライアントの問題をサポートできるように助言するのが良いとされている。
 
カウンセラーの側からすれば、いわば間接的にクライアントを援助していることになる。
 

カウンセリング・マインド

■カウンセリング・マインド
 
造語であり厳密な概念はないが、理論・方法・技術を超えた「カウンセリングの心」をそれぞれの場で活用されている。
 
カウンセリング・マインドは、カウンセリングの学問を積み、訓練することにより養われる技術の一つであると解釈する人もいる。
 

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