森田正馬
■森田正馬
<もりた まさたけ;1874-1938>
俄然注目されている森田療法。世界的にも広がり、海外でも紹介されるほどの神経症理論となっています。
森田療法は、森田自身が大学生の頃患った心悸亢進発作を克服したのが原点とされています。
彼は、切羽詰まってむかえた定期試験で、死をも覚悟して猛勉強した際、集中するあまり病気を忘れてしまい、成績は上昇。その時の試験を克服した体験が森田療法を編み出す原点となりました。
森田療法の主眼は、人間が本来もっている人間らしい欲望や不安、感情のメカニズムなどを科学的に解明-その理論にもとづき、「あるがまま」の心を育てることによつて神経症をのりこえていく、ということです。
正馬は精神医学のほかにも、祈祷や催眠術も独学したとされています。
開業後は自宅を患者と共同生活する場にし、患者と踊りを楽しみ、三味線を弾き、寝食を共にしたそうです。
何でも自分でやってみて、自分で確かめる正馬の姿勢は神経科医になったあとも続きました。
「あるがまま」に前向きに捉え、楽しみ、そしてそれが治療になる。
神経症は口で言うほど簡単には治らないでしょうが、自分自身を見つめ直す機会が乏しい現代社会では、この森田療法の理論が受け入れられているのが理解できるような気がしてなりません。

