ヴント
■ヴント
<W.M.Wundt;1832-1920>
古代から続いた哲学的な心理学、たとえば人間の心理は、太陽の力、星の力、宇宙の力など、「外なるもの」によって支配されているという発想に終止符をうったのがヴントといわれています。
それまでの哲学的な心理学とは異なる実証的な心理学を構想して、人間の意識に着目し「心の中でこう思っているから、このように行動するのだろう」といった仮説を作り、実験や統計をとり検証していきました。
こうした心のメカニズムを探る心理学を【実験心理学】とよんでいます。
ヴントは、実証実験を大学の教室で行って、ライプツィヒ大学の哲学教授を務めていた1879年、公認された世界初の心理学実験室開設に至りました。
ヴントの心理学は、【意識的】に感じていることが行動に影響を与えているという発想に基づいた、現代の神経心理学の分野で功績を修めました。
これに対し、【無意識】にというものを重要視し、臨床心理学、精神分析の分野で功績を残したのがフロイトやユングなのです。

